整形外科の先生 Orthopedics
周産期重症型のお子さんは、骨の変形、湾曲、脚長差を抱えておられます。また成人の方では、骨折しやすかったり、疲れやすかったりするのですが、HPPと診断されずに痛みを抱えていらっしゃる方が多数いらっしゃると思います。
こちらでは特にHPPの診断、治療、研究に深く携われている先生を紹介させて頂きます。
鬼頭 浩史 先生
Kito Hiroshi
あいち小児保健医療総合センター整形外科の鬼頭浩史です。
小児の運動器疾患、特に先天的な骨の病気の方の診療に携わっております。
低ホスファターゼ症に関しては、周産期良性型の患者さんを診させていただく機会が多く、病気に伴う内反足や両足の長さの差(脚長差)などを治療させていただいています。
現在、脚長差のある方に対し、酵素を補充しながら骨延長術(骨を切り離し、隙間を空けながら新しい骨を作って骨を延ばす方法)を実施しています。おそらく前例がないと思いますので、世界中のHPP患者さんによい報告ができればと思い頑張っています。
また酵素補充治療により、周産期重症型や乳児型などの重症の患者さんを救命できるようになりましたが、骨の変形や脆弱性(骨の強度が低下している状態)などが残ることもあるようですので、今後は整形外科医が重症患者さんのお役に立てる機会もあるのではないかと考えています。
微力ではありますが、できることを全力で行っていきますので、一緒に前を向いて頑張っていきましょう。
早石病院 疼痛医療センター長
三木 健司 先生
Miki Kenji
成人でALPが低く、慢性疼痛に苦しんでいる方は低ホスファターゼ症の可能性があります。
整形外科の立場から運動器慢性疼痛に苦しむ低ホスファターぜ症の患者さんたちがすこしでもADL(日常生活動作)、QOL(生活の質)が良くなり、生活が楽になるような手助けができればと思っております。
小児の患者さんが成長されて成人になると小児科では診察の継続が難しくなると聞いております。
私は以前、小児整形外科を専攻しており、その経験も踏まえて患者さんが成人してからも安心して生活が送ることができるように支えることができればと思います。
慢性疼痛はさまざまな疾患などで起こり、患者さんが非常に多いので私の外来は完全予約制です。予約までに長期間お待たせすることがありますので、ご了承よろしくお願いします。
診察をご希望の場合は、紹介状と医療機関を通じての予約をお願いします。