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歯の診察

小児歯科・歯科の先生 Dentist

HPPは、乳歯の早期脱落のように、歯にも大きな影響を与えます。

そのような症状の場合、歯科を受診する時、お近くにHPPの事をよくご存知な先生を見つけたいですよね。

歯科医師免許保有者は、全国で10万人くらいいらっしゃるようで、その中で専門医資格を持つ歯科医の先生が1,100名ほどいらっしゃいます。

この先生方は、以下で紹介させていただく、大阪大学 歯学部 附属病院 小児歯科の仲野先生から、HPPのセミナーや情報提供の啓発活動を行っていただいていますので、この先生方を受診してもらえば、先生ご本人が管理していくか、適切な機関に紹介してもらえると思います。

 

日本小児歯科学会のページ

その専門医資格を持っていらっしゃる先生の中でも、特にHPPの診断、治療、研究に深く携われている先生を紹介します。

​掲載は、ご紹介いただいた順にさせていただいております。

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仲野和彦 先生

Nakano Kazuhiko

大阪大学歯学部附属病院小児歯科の仲野和彦です。

小児歯科医として、日々子どもたちの歯の治療にあたっています。

当科では、医学部附属病院小児科と連携して、低ホスファターゼ症の患者さんの歯の管理を行っています。

患者さん方のご協力によって、最近になって色々なことが分かってきました。

それを日々の治療に役立てるとともに、全国の小児歯科関係者に発信しています。

どの地域にお住いの患者さんでも、同じような歯科医療が受けられるように、小児歯科医のネットワークを作る活動を進めています。

また、「歯の脱落を防ぐような治療法が確立できないか」という課題に取り組んでいます。

低ホスファターゼ症の子どもたちへの先進的な歯科治療法の開発を

この点でも、患者さん方にはご協力いただいていることを、日々感謝しています。

 

歯のことで何かありましたら、お気軽にご相談ください。

​2020-07-17

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大川 玲奈 先生

Okawa Rena

大阪大学歯学部附属病院小児歯科の大川と申します。

 

低ホスファターゼ症における歯の症状は、歯がぐらぐらして、やがて抜けることです。

 

近年、歯科医療関係者の間で、低ホスファターゼ症に対する認知度が高くなり、歯が抜けたことをきっかけに、低ホスファターゼ症と診断されるお子さんが増えてきました。

 

また、酵素補充療法が導入され、重症型のお子さんのお口の中を診察する機会が増えてきました。歯が抜けること以外にも、歯並び、歯の質などにも症状を認めることが明らかになってきました。

 

しかし、歯が抜けることをできるだけ遅くすることはできても、ぐらぐらする歯を元に戻す治療法は、現在のところありません。次々と乳歯が抜けていく子ども、がんばって入れ歯をつけてくれる子どもたちを前に、小児歯科医として、もっとよい治療法を届けたいと思いながら日々診療をしています。

 

大阪大学では、患者さんやご家族とともに、新しい歯の治療法を開発するための研究を進めています。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

​2020-07-17

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新谷 誠康 先生

Shintani Seikou

東京歯科大学 水道橋病院 小児歯科

 

東京歯科大学 水道橋病院 小児歯科の新谷です。

「低ホスファターゼの会」が発足した当時は東京歯科大学 千葉病院(現 千葉歯科医療センター)に勤務していましたが、2013年の大学機能の東京水道橋移転に伴い、現在は水道橋病院で勤務しています。

 

「低ホスファターゼの会」も「低ホスファターゼ症コミュニティ」に改名されましたが、これからも患者様の歯科診療に微力ながら尽力していく所存です。

2015年に医科的な治療に酵素補充療法が導入されてからは小児歯科領域でも低ホスファターゼ症は注目されるようになり、歯科医師あるいは歯科衛生士の購読する歯科専門雑誌に、低ホスファターゼ症を解説する原稿をたくさん書く機会をいただきました。

 

この病気を歯科医療関係者に啓蒙するということに関しては、少しはお役に立てたのかなと自負している次第です。

低ホスファターゼ症の患者様のなかには、成人の歯周病のような症状を呈し、主に乳歯が早いうちから抜けてしまう方がいらっしゃいます。

この原因は歯の歯根の構造的な欠陥にあるため、現在のところ、真に問題を解決する方法がありません。

歯が抜けるのを防ごうと衛生指導を行ったり、子ども用の入れ歯を作ったりはしますが、根本的な治療法がないことは小児歯科医としても悔しいかぎりです。

 

ただ、「低ホスファターゼの会」が発足した当時にはなかった酵素補充療法が登場したように、私どもの講座はもちろん、世界中の多くの機関で現在も研究が進められています。これに伴い、歯科的な問題も解決されることを信じております。

 これからも、ご家族と協力して、できる限り歯を守り、口腔の機能を保つためのお手伝いをさせていただければと考えております。どうぞよろしくお願い致します。

​2020.07.31

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佐藤 秀夫 先生

Sato Hideo

鹿児島大学 小児歯科

 

こんにちは。鹿児島大学小児歯科の佐藤秀夫と申します。


低ホスファターゼ症では、乳歯の早期脱落が多くみられており、歯並びやかみ合わせの異常を引き起したり、食べる、話すなどのお口の機能の発達を遅らせる原因となることがあります。


鹿児島県でも最近、低ホスファターゼ症のお子さまが複数見つかり、希少な疾患ではありますが、場所を問わず、早期発見、早期治療の重要性を実感しております。


私は小児歯科専門医として、低ホスファターゼ症のお子様や保護者の方が安心して生活を送れるように、成長発育の支援を行っています。

 

歯や口のことでお困りのことがありましたら、遠慮なくご相談ください。

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齊藤 一誠 先生

Saito Issei

新潟大学 大学院医歯学総合研究科 小児歯科学分野 准教授 

 

 新潟大学小児歯科学分野の齊藤です。低ホスファターゼ症のお子様から成人の患者様まで幅広く対応させていただいております。

 低ホスファターゼ症は、お子様の乳歯が早期に脱落することが大きな特徴ですが、それ以外にもお口に様々な悪影響を及ぼしています。

例えば、唇を閉じる機能が不十分だったり、発音が不明瞭だったり、咬む力や舌の力が弱いことから嚥下機能にも悪影響がでるなどお口の機能に様々な問題が認められます。

さらにこれらの問題が長期化・固定化することでお口の変な癖が習慣化し、咬み合わせや歯列の不正が顕著になってしまいます。

 そのため、低ホスファターゼ症のお子様は、専門的な知識をフル活用しながら、お口の管理を行っていく必要があります。

虫歯や歯周病の予防はもちろん、知覚過敏を伴う重度の形成不全歯の治療や、乳歯や永久歯の咬み合わせの管理、入れ歯を通じての咬み合わせや歯列の誘導、食べ方の管理、お口の機能や習癖の管理、発音状態の把握などやるべきことを挙げれば切りがありませんが、これらのことを1つ1つ丁寧に対応させていただいております。

 低ホスファターゼ症のお子様それぞれにお口の症状は異なりますが、個々のお口に合った管理を行うとともに、お子様の成長を保護者様と一緒に楽しく見守っていきたいと思います。

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大須賀 直人 先生

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松本歯科大学の大須賀です。

低ホスファターゼ症(HPP)は先天性骨疾患であり、TNSALPの欠損により引き起こる疾患です。血清アルカリホスファターゼ(ALP)値が低値であり、局所のリン濃度の低下することから、くる病様変化もみられます。

骨変形、四肢短縮、けいれん、高カルシウム血症、体重増加不良、頭蓋縫合の早期癒合、病的骨折等もみられるのが特徴です。

 

また、本疾患では乳歯の早期脱落の発生率が高いとされ、乳歯の早期脱落は栄養摂取や生活面で問題になります。

私もこれまで数例の症例に携わってまいりましたが、乳歯の早期脱落部に小児義義歯を装着し審美的回復のみならず発音機能ならびに咀嚼嚥下機能の回復を行い、歯列咬合の管理を行って参りました。

低ホスファターゼ症のお子さんの支援を行いたいと思います。 歯や口のことや治療のことで疑問があれば遠慮なくご相談ください。

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小方清和 先生

Ogata Kiyokazu

東京都立小児総合医療センター 小児歯科の小方清和です。

当センターは東京都における小児医療の中心となる小児専門病院で、39の診療科が連携し、「こころ」と「からだ」の様々な病気の治療にあたっています。

私はこの小児病院の中で、病気を持った子どもたちの歯科医療に携わっています。

私の病院で低ホスファターゼ症のお子様が受診される場合には2つのルートがあります。

ひとつは内分泌代謝科などの医科の先生から口腔内管理の依頼を受ける場合で、生まれた時から骨に病変があるような重い病型であることが多いと思います。

もう一つのルートは、乳歯が1~2歳くらいの早くに抜けてしまい、歯科を受診される場合で、歯が早くに抜けてしまうこと以外は異常がないことが多いと思います。

 

どちらのルートでも歯科と医科が連携し、しっかりと診査・診断を行っています。

歯限局型といわれる比較的症状の少ない病型であっても、将来的に骨に病変が現れることも考えられるため、成人になるまで歯科と医科の受診を継続していただくことが大切だと思っています。

 

全国の低ホスファターゼ症の診療にあたっている先生方とコミュニケーションを取りながら、低ホスファターゼ症の子どもたちが健康で楽しい生活が送れるよう、サポートができたらと思っております。

 

よろしくお願い致します。

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東京医科歯科大学病院 小児歯科外来・スペシャルケア外来

Department of Pediatric Dentistry / Special Needs Dentistry, 

Tokyo Medical and Dental University

東京医科歯科大学病院小児歯科外来・スペシャルケア外来は,公益社団法人日本小児歯科学会の専門医,一般社団法人日本障害者歯科学会の認定医,それぞれの専門医指導医,認定医指導医,また,このように専門性の高い医療人を目指す志の高い歯科医師が全国より集まり医療スタッフを構成しています。

生涯を健康で過ごすために,口腔は重要な役割を担います。

われわれは患者様お一人お一人の状況とライフステージに合わせ,科学的根拠に基づく最新の治療を実践しています。

その上で,病気のメカニズムが明らかにされていない疾患に対して,病態の解明と新規治療法の開発のために日夜研究も続けております。

色々とご不安も多いと思いますが,相談だけでも結構です。お困りのことがございましたらどうぞご来院ください。

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飯沼 光生 先生

Iinuma Mitsuo

朝日大学歯学部小児歯科学分野の飯沼光生です。

 

以前は低ホスファターゼ症(HPP)は教科書で知る程度の認識しかありませんでしたが、数年前に岐阜県医療センター小児科からHPPの小児の口腔管理を紹介いただき、詳しく知ることとなりました。

その後、当院にも早期に歯が脱落したと来院され、医科に紹介して診断されたお子様や、岐阜県医療センター、長良医療センターからHPPと診断されたお子様を紹介していただき、現在5名のお子様を定期的に診させていただいております。

 

その中には歯限局型やHPPのお子様の妹で症状が出ていない方、胎児型で乳児期には全身的に危険な状態であったが、薬により改善し、現在は口腔管理に通院されている方がみえます。

岐阜県を中心に医科との連携を取りながら、お子様、保護者の方の支援を継続的に行っていきたいと思っています。疑問なこと、不安なことがございましたらお気軽にご相談ください。

よろしくお願いいたします。

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